社会主義の流れと一問一答
社会主義を、概念と生き方の問いから学びます。問題・解説は独立照合前の下書きです。まず流れの解説を読み、一問一答(25問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
初期の社会主義
産業化は生産を増やす一方、労働者の生活や貧困を新たな問題にしました。サン=シモンは、産業者や科学者によって社会を組織し、人々の生活を改善することを考えました。
『新キリスト教』では、最も恵まれない人々への関心が示されます。思想の狙いを、国家がすべてを管理する一つの制度に単純化しません。
フーリエは、競争的な生活と対比して、人間の多様な情念を生かす協同の構想を示しました。ファランジュは、その生産と生活の組織です。
共同体の設計によって労働を変えようとした点に特徴があります。マルクスとエンゲルスは、こうした構想を後に空想的社会主義と分類しましたが、その呼称を単なる嘲笑として用いません。
オーウェンは、工場の労働条件と教育の改善を実際に試みました。ニューラナークの経験は、人の性格と生活環境の関係への関心に結び付きます。
ニュー・ハーモニーの共同体も試みました。理想社会の提案と実践の困難の両方を考えることが、後の社会主義を理解する背景になります。
マルクスの労働と疎外
マルクスは、労働を通じた人間の活動に目を向けながら、資本主義の中でその活動や生産物が本人から離れる疎外を分析しました。働く人と、その成果を支配する力との関係が問題になります。
疎外を、仕事が退屈だという感情だけに縮めません。人間の活動、所有、生産の仕組みの関係を捉える概念であり、思想家としての時期による変化もあります。
歴史と資本の分析
唯物史観では、生産力と生産関係から社会の歴史的な変化を考えます。法・政治・意識などの上部構造と経済的な土台の関係を問います。
『資本論』は、商品の価値、労働力、剰余価値などを分析します。商品が人間の社会関係を覆い隠す物神性も課題です。経済が他のすべてを瞬間的に一方向で決めるという単純な説明は避けます。
エンゲルスと共同の著作
エンゲルスは『イギリスにおける労働者階級の状態』で、産業社会の労働者の生活を調べました。抽象的な理想だけでなく、具体的な生活条件に目を向けます。
マルクスと共同執筆した『共産党宣言』では、階級闘争と労働者の運動が論じられます。科学的社会主義は自らの理論を示す歴史的な呼称であり、その予測がすべて科学的に実証済みだという意味にはしません。
改革の道の違い
社会主義の内部には、一挙の変革と、議会や制度を通じる改革をめぐる対立があります。ベルンシュタインは、資本主義の変化を踏まえ、崩壊が必然だという見方を問い直しました。
社会民主主義は、選挙や議会を通じた社会改革を重視する潮流です。ベルンシュタインの議論では、現実の改善を積み重ねる運動と、最終的な社会像の関係が問われます。
イギリスのフェビアン協会も漸進的な改革を重視しました。ウェッブ夫妻らの調査や政策への関心は、社会の不平等を制度の問題として考える実践です。
この章は、どの制度が最も正しいかを暗記するためのものではありません。労働、所有、生活の保障をめぐり、各思想が何を問題にしたかを比較します。
一問一答
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用語から説明を選ぶ(4択)
用語を見て、正しい説明を4つから選びます。似た種類の用語の説明と比べて選びます。回答後に正しい用語との対応を確認できます。キーボードでは1〜4で選べます。