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社会契約説と啓蒙思想の流れと一問一答

社会契約説と啓蒙思想を、概念と生き方の問いから学びます。問題・解説は独立照合前の下書きです。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。

解説を読む

一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。

流れの解説

社会契約という問い

社会契約説は、政治権力を伝統や神授の権威だけでなく、人々の合意から説明しようとします。自然状態は、共通の政府がないとき、人と人の関係がどうなるかを考えるための枠組みです。

すべての思想家が同じ自然状態を想定したわけではありません。また、実際の歴史で一度に契約書が交わされたことを証明する理論として学ぶのではなく、政治の正当性を問う思想として比較します。

ホッブズの主権

ホッブズは『リヴァイアサン』で、自己保存を求める人々の争いを考えました。共通の権力がなければ、安全への不安が相互の対立を深めます。

自然権の自由と、平和を求める自然法を区別し、契約を守らせる主権の力を重視しました。強い権力を論じるのは、内乱や不安を避ける条件を探るためです。

ロックの権利と信託

ロックは、生命・自由・財産などの権利を政府以前のものとして捉えました。『統治二論』では、人々の同意に基づく政府の役割を、権利の保護に求めます。

政府の力は無条件ではなく、人民の信託を受けたものです。信託に背いて権利を侵害する場合の抵抗権を認めた点で、主権を強く集中させるホッブズとは異なります。

ルソーの自由と共同体

ルソーは『人間不平等起源論』で、社会と私有財産による不平等を探究しました。『エミール』では、子どもの発達を踏まえた教育を考えます。

『社会契約論』は、共同体に加わりながら自由である条件を問います。一般意志は共通利益へ向かう意志であり、私的意志の単なる合計である全体意志と区別されます。多数の人数だけで一般意志が自動的に決まると説明しません。

権力の分立と寛容

モンテスキューは『法の精神』で、法を政体・習慣・地理的条件などと関係付けました。制度を一つの抽象的な理想だけから説明しない点が特徴です。

権力の分立は、力が互いを抑えることで自由を守る構想です。現在の各国の三権の制度と完全に同じとして扱うのでなく、権力集中を避ける原理として理解します。

ヴォルテールは『寛容論』で宗教的不寛容を批判しました。人の信仰や考えが異なることを、迫害の理由にしない態度を求めます。

啓蒙思想は理性による吟味を重視します。ディドロとダランベールの百科全書は、学問と技術の知をまとめる試みでした。理神論を無神論と混同せず、理性・宗教・政治の関係を比較します。

一問一答

問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。

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  1. 1
    人々の合意を基礎に国家や政治権力の成立と正当性を説明する理論は何か。
    社会契約説別解:社会契約論
  2. 2
    社会契約説で、共通の政治権力が成立する以前の状態を何というか。
    自然状態
  3. 3
    『リヴァイアサン』を著し、自然状態での争いを抑える強力な主権を論じた人物は誰か。
    ホッブズ別解:トマス・ホッブズ、トーマス・ホッブズ
  4. 4
    ホッブズが、自然状態で共通の権力がなければ生じうる争いを表した定型語は何か。
    万人の万人に対する闘争別解:万人の万人に対する戦い
  5. 5
    ホッブズが、自己保存のため各人がもつ自由を何と呼んだか。
    自然権
  6. 6
    ホッブズが、平和のために理性が求める規則を何と呼んだか。
    自然法
  7. 7
    ホッブズが、契約による国家成立と主権の必要を論じた著作は何か。
    リヴァイアサン別解:リバイアサン、リヴァイヤサン、リバイヤサン
  8. 8
    『統治二論』を著し、自然権を守る政府と、その信託に反した政府への抵抗を論じた人物は誰か。
    ロック別解:ジョン・ロック
  9. 9
    ロックが、生命・自由・財産など、政府の成立に先立つ権利を何と呼んだか。
    自然権
  10. 10
    ロックが、自然権を侵害し信託に背いた政府に対して人々がもつ権利を何と呼んだか。
    抵抗権別解:革命権
  11. 11
    ロックが、政府の目的と人民の同意を論じた二篇からなる著作は何か。
    統治二論別解:市民政府論、統治論、政府二論
  12. 12
    『社会契約論』を著し、一般意志に基づく人民の主権を論じた人物は誰か。
    ルソー別解:ジャン=ジャック・ルソー、ジャン・ジャック・ルソー
  13. 13
    ルソーが、私的な利害を超え、共同体全体の共通利益に向かう意志を何と呼んだか。
    一般意志別解:一般意思
  14. 14
    ルソーが、個々の私的な意志の総和を表すため、共通利益へ向かう意志と区別した語は何か。
    全体意志別解:全体意思
  15. 15
    ルソーが、人々自身が政治の最高の決定権をもつとする原理は何か。
    人民主権別解:主権在民
  16. 16
    ルソーが、自由を失わずに共同体を形成する条件を論じた著作は何か。
    社会契約論
  17. 17
    ルソーが、私有財産などの成立と社会的な格差の広がりを探究した著作は何か。
    人間不平等起源論別解:人間不平等起原論、不平等起源論
  18. 18
    ルソーが、子どもの発達を重視し、自然に従う教育を論じた著作は何か。
    エミール別解:エミ-ル
  19. 19
    『法の精神』を著し、政治制度と風土などの関係を考察して権力の分立を論じた人物は誰か。
    モンテスキュー別解:シャルル・ド・モンテスキュー
  20. 20
    モンテスキューが、権力の集中を防ぐため、立法・行政・司法の働きを分ける原理は何か。
    三権分立別解:権力分立
  21. 21
    モンテスキューが、法を政体や習慣、地理的条件との関係から探究した著作は何か。
    法の精神
  22. 22
    『寛容論』を著し、カラス事件を契機に宗教的不寛容を批判したフランスの思想家は誰か。
    ヴォルテール別解:ボルテール、ヴォルテ-ル
  23. 23
    異なる信仰や意見を理由に人を迫害せず、相違を認める態度を何というか。
    寛容別解:トレランス
  24. 24
    理性による吟味を通じて迷信や専制を批判し、人間社会を改善しようとする近代の思潮は何か。
    啓蒙思想別解:啓蒙主義
  25. 25
    ディドロとダランベールが編集を主導し、学問・技術の知を集成した啓蒙期の出版物は何か。
    百科全書別解:百科全書、あるいは学問、芸術および工芸の合理的辞典
  26. 26
    フランス啓蒙思想で、理性によって神や自然の秩序を捉え、啓示や奇跡への依存を抑える立場は何か。
    理神論

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