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カントとヘーゲルの流れと一問一答

カントとヘーゲルを、概念と生き方の問いから学びます。問題・解説は独立照合前の下書きです。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。

解説を読む

一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。

流れの解説

カントの認識の条件

カントは、合理論と経験論の対立を踏まえ、『純粋理性批判』で認識の条件と限界を探究しました。経験の材料を受け取る感性と、概念でまとめる悟性は、それぞれに働きがあります。

対象が私たちにどのように現れるかは、認識の形式と関わります。コペルニクス的転回は、その条件へ探究の向きを変えることです。物自体と現象を区別することは、世界が気まぐれな個人の想像だけでできているという主張ではありません。

カントの義務と人格

カントは道徳の根拠を、幸福や利益の結果だけに求めません。善意志は、義務を道徳法則への尊敬から引き受ける意志と関わります。

仮言命法は目的を条件とする命令、定言命法は無条件の命令です。自分の格率が普遍的な法則になりうるかを吟味し、他者を単なる手段として扱わず、人格として尊重することを求めます。

自律は、好きなことをする自由ではなく、理性的な意志が自ら法則を立てることです。他律は、欲望や外部の権威を根拠に意志が決まる場合を表します。

目的の王国は、理性的存在が互いを目的として尊重し合う構想です。『永遠平和のために』では、このような自由と法の問いを、国家の体制と国際関係にも広げます。

ヘーゲルの弁証法

ヘーゲルは『精神現象学』で、意識が自らの限界や矛盾を経験し、より具体的な理解へ進む過程を探究しました。思考と歴史を、孤立した部分ではなく展開する全体として捉えます。

弁証法と止揚は、否定するだけでも、そのまま保存するだけでもない運動を表します。機械的に三つの言葉を並べればどの歴史も説明できる、という方法に縮めません。

人倫と社会制度

『法の哲学』では、自由が法や社会制度の中で実現する条件が問われます。人倫は、個人の主観的な良心だけにとどまらず、家族・市民社会・国家で成り立つ倫理です。

市民社会では、私的な利益を追う人々が分業や交換によって相互に依存します。その対立や貧困の問題も含め、制度を通じて自由をどう具体化するかが課題です。現存するすべての国家を無条件に善とする説明は避けます。

芸術・宗教・哲学へ

ヘーゲルは、芸術・宗教・哲学を、精神が自己を理解するあり方として捉えました。感性的な表現、宗教的な表象、概念による思考の違いを考えます。

カントが認識と道徳の条件を吟味したのに対し、ヘーゲルはその具体的な展開を重視しました。どちらが正しいかを一つの正答にせず、自由や社会の捉え方の違いを比較します。

一問一答

問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。

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  1. 1
    『純粋理性批判』を著し、経験を可能にする認識の条件を探究したドイツの哲学者は誰か。
    カント別解:イマヌエル・カント
  2. 2
    カントが、認識が対象に従うという見方から、対象が認識の形式に従うという見方へ転じたことを表す語は何か。
    コペルニクス的転回別解:コペルニクス的転換
  3. 3
    経験に先立ち、経験そのものによらない認識や条件を表す語は何か。
    アプリオリ別解:ア・プリオリ、先天的
  4. 4
    カントが、私たちに現れる対象を受け取る認識能力を何と呼んだか。
    感性
  5. 5
    カントが、概念を用いて対象を考え、感覚の多様をまとめる認識能力を何と呼んだか。
    悟性
  6. 6
    カントが、感性によって与えられた対象を悟性がまとめるための基本概念を何と呼んだか。
    カテゴリー別解:範疇
  7. 7
    カントが、私たちの認識の形式を通じて現れる対象を何と呼んだか。
    現象
  8. 8
    カントが、私たちへの現れ方と区別して、対象それ自体を表した語は何か。
    物自体
  9. 9
    カントが、認識の能力・限界と経験を可能にする条件を検討した著作は何か。
    純粋理性批判
  10. 10
    カントが、善い意志と義務、道徳法則を基礎から検討した著作は何か。
    道徳形而上学の基礎づけ別解:道徳形而上学原論、道徳形而上学の基礎付け
  11. 11
    カントが、結果や利益とは別に、それ自体として善いとした意志は何か。
    善意志別解:善い意志
  12. 12
    カントが、利益や感情ではなく、道徳法則への尊敬を動機として行う行為を何と呼んだか。
    義務からの行為別解:義務による行為
  13. 13
    カントが、ある目的を望むならその手段をとれ、という条件付きの命令を何と呼んだか。
    仮言命法別解:仮言的命法
  14. 14
    カントが、特定の欲望や目的を条件とせず、無条件に従うべき命令を何と呼んだか。
    定言命法別解:定言的命法
  15. 15
    カントが、個人が自分の行為に採用する主観的な原則を何と呼んだか。
    格率
  16. 16
    カントが、理性的な意志が自ら普遍的な法則を立てて従うことを何と呼んだか。
    自律別解:意志の自律
  17. 17
    カントが、欲望や外部の権威に道徳の根拠を求めることを、自ら法則を立てる意志と区別して何と呼んだか。
    他律
  18. 18
    カントが、互いを単なる手段とせず、理性的存在として尊重し合う共同体を何と呼んだか。
    目的の王国
  19. 19
    カントが、共和的な国家体制や国家間の連合などによる平和の条件を論じた著作は何か。
    永遠平和のために別解:永遠平和論
  20. 20
    『精神現象学』を著し、意識の経験と歴史の展開を弁証法的に捉えたドイツの哲学者は誰か。
    ヘーゲル別解:ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル、ヘゲル
  21. 21
    ヘーゲルが、矛盾や対立を通じてより具体的な統一へ進む思考の運動として展開した方法は何か。
    弁証法
  22. 22
    ヘーゲルが、否定しつつ保存し、より高い段階へ移す働きを表した語は何か。
    止揚別解:アウフヘーベン、揚棄
  23. 23
    ヘーゲルが、主観的な良心だけでなく、家族・市民社会・国家の制度に実現される倫理を何と呼んだか。
    人倫別解:倫理的生活
  24. 24
    ヘーゲルが、自由な人格の権利から家族・市民社会・国家まで論じた著作は何か。
    法の哲学別解:法哲学綱要、法哲学
  25. 25
    ヘーゲルが、芸術・宗教・哲学において自己を捉える精神の段階を何と呼んだか。
    絶対精神
  26. 26
    ヘーゲルが、欲望の充足や分業を通じ、私的利益を追う人々が相互依存する領域を何と呼んだか。
    市民社会

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