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近代科学と経験論・合理論の流れと一問一答

近代科学と経験論・合理論を、概念と生き方の問いから学びます。問題・解説は独立照合前の下書きです。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。

解説を読む

一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。

流れの解説

ベーコンと経験の方法

ベーコンは『新オルガノン』で、権威や思い込みに頼る知から、観察と実験に基づく探究へ向かおうとしました。「知は力なり」は、自然を知ることと、人間の実践的な能力を結び付ける定型語です。

イドラは、種族・洞窟・市場・劇場の四つに整理されます。人間に共通する偏り、個人の経験、言葉、伝統的学説が知を妨げることに注意し、事例の吟味を重ねる帰納的方法を重視しました。

デカルトの確実な知

デカルトは『方法序説』などで、確実な認識の基礎を求めました。方法的懐疑は、疑うこと自体を目的にせず、疑っても失われない確実さを探す手続です。

「我思う、ゆえに我あり」は、疑い考えている自分の存在を捉える定式です。精神を思考、物体を延長から理解する心身二元論は、人間と自然をどう関係付けるかという課題を生みます。

スピノザとライプニッツ

スピノザは『エチカ』で、神と自然を一つの実体として考えました。人間を自然の外に置かず、心や情念も自然の秩序の中から理解しようとします。

コナトゥスは、存在が自らを維持しようとする努力です。自由は自然の因果関係から完全に離れることではなく、なぜ自分がそう動くかを理解することと結び付けて考えられます。

ライプニッツは、世界を単純な実体であるモナドから説明しました。『モナドロジー』はその構想を伝える主要な著作です。

予定調和は、実体の対応が神によって整えられているという考えです。スピノザの一つの実体と、ライプニッツの多くの実体を区別し、いずれも理性による世界の説明を重視した点から比較します。

ロックと経験論

ロックは『人間知性論』で、生まれながら完成した観念が備わるという見方を批判しました。観念の源は、外界を受け取る感覚と、心の働きを捉える反省に求められます。

タブラ・ラサは、経験による内容がまだ書き込まれていない心のたとえです。人が学ぶ能力まで全く持たないという意味ではありません。政治論は第8章で扱い、認識の起源と権利の問題を混同しません。

ヒュームと認識の限界

ヒュームは『人間本性論』で、直接的な印象と、その写しとしての観念を区別しました。認識の内容を経験との関係から吟味します。

原因と結果が必ず結び付くという確信には、繰り返しから生じる習慣が関わります。これを、現実の出来事には一切原因がないという主張に置き換えません。理性や経験で何を知りうるかという問いは、カントの批判哲学へ引き継がれます。

一問一答

問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。

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  1. 1
    『新オルガノン』を著し、観察と実験による知の獲得を重視したイギリスの思想家は誰か。
    ベーコン別解:フランシス・ベーコン、ベイコン
  2. 2
    ベーコンが、自然を知ることで人間の実践的な力が増すことを表した定型語は何か。
    知は力なり別解:知識は力なり
  3. 3
    ベーコンが、人間の認識を妨げる先入観や偏見を表した語は何か。
    イドラ別解:偶像
  4. 4
    ベーコンが、人類に共通する感覚や思考の偏りを何と呼んだか。
    種族のイドラ
  5. 5
    ベーコンが、個人の生育環境や習慣から生じる偏りを何と呼んだか。
    洞窟のイドラ
  6. 6
    ベーコンが、言葉の曖昧さや誤った使用から生じる偏りを何と呼んだか。
    市場のイドラ
  7. 7
    ベーコンが、伝統的な学説や権威を鵜呑みにする偏りを何と呼んだか。
    劇場のイドラ
  8. 8
    多くの観察事例から、一般的な規則を導こうとする推論の方法は何か。
    帰納法別解:帰納
  9. 9
    一般的な前提から、論理的に個別の結論を導く推論の方法は何か。
    演繹法別解:演繹
  10. 10
    『方法序説』を著し、疑いうる知を吟味して確実な認識の基礎を求めた人物は誰か。
    デカルト別解:ルネ・デカルト
  11. 11
    デカルトが、確実な知の基礎を求めるため、疑いうるものをいったんすべて疑う方法は何か。
    方法的懐疑
  12. 12
    デカルトが、疑って考える自分の存在の確実さを表した定型語は何か。
    我思う、ゆえに我あり別解:われ思うゆえにわれあり、我思う故に我あり、コギト・エルゴ・スム
  13. 13
    デカルトが、精神と物体を思考と延長の異なる実体として捉えた立場は何か。
    心身二元論別解:物心二元論、精神と物体の二元論
  14. 14
    認識の基礎として、感覚的経験より理性の働きを重視する立場は何か。
    合理論別解:大陸合理論、理性論
  15. 15
    『エチカ』を著し、神と自然を一つの実体として捉えたオランダの思想家は誰か。
    スピノザ別解:バルーフ・スピノザ、バルフ・スピノザ
  16. 16
    スピノザの思想で、神を自然の外の人格的存在ではなく自然全体と結び付ける立場は何か。
    汎神論
  17. 17
    スピノザが、各存在が自らの存在を維持しようとする努力を表した語は何か。
    コナトゥス別解:コナツス
  18. 18
    『モナドロジー』を著し、世界を単純な実体とその調和から説明した人物は誰か。
    ライプニッツ別解:ライプニツ、ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ
  19. 19
    ライプニッツが、分割できない単純な実体を表した語は何か。
    モナド別解:単子
  20. 20
    ライプニッツが、実体どうしの対応は神によってあらかじめ整えられているとする考えは何か。
    予定調和別解:予定調和説
  21. 21
    認識の内容が主として感覚や経験に由来するとする立場は何か。
    経験論別解:イギリス経験論
  22. 22
    『人間知性論』で生得観念を批判し、観念の源を感覚と反省に求めた人物は誰か。
    ロック別解:ジョン・ロック
  23. 23
    ロックが、経験に先立つ心を、まだ何も書かれていない板にたとえた語は何か。
    タブラ・ラサ別解:タブララサ、白紙
  24. 24
    『人間本性論』を著し、印象と観念を区別し、因果関係の認識に習慣の働きを認めた人物は誰か。
    ヒューム別解:デイヴィッド・ヒューム、デビッド・ヒューム
  25. 25
    ヒュームが、感覚や感情として直接経験される、鮮明な知覚を何と呼んだか。
    印象
  26. 26
    ヒュームが、原因と結果の結び付きを予想する心の傾向の基礎として重視したものは何か。
    習慣別解:慣習

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