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ルネサンス・宗教改革・モラリストの流れと一問一答

ルネサンス・宗教改革・モラリストを、概念と生き方の問いから学びます。問題・解説は独立照合前の下書きです。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。

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一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。

流れの解説

人文主義と人間の尊厳

ルネサンスの人文主義は、古典を学び直し、人間の能力や生き方に目を向けました。ピコ=デラ=ミランドラは『人間の尊厳について』で、人間が自己を形成する可能性を論じました。

これは、宗教を捨てて人間だけを絶対視したという単純な変化ではありません。人間の尊厳と自由を、当時の宗教的な世界観と関係付けて考えた点が特徴です。

エラスムスは、古典や聖書の研究を通じてキリスト教のあり方を問い直しました。『愚神礼讃』では、愚かさを語り手として社会や教会の弊害を風刺します。

学問と批判を結び付けつつ、暴力や対立の激化を好まない姿勢も示しました。ルターらの改革とは、信仰の刷新をめぐる問題を共有しながら、異なる道をとりました。

トマス=モアは『ユートピア』で架空の島を描き、当時の社会を別の制度から照らし直しました。私有財産や労働、政治の仕組みが思索の対象になります。

架空の社会を作者の政策案としてすべてそのまま読むのでなく、対話や風刺を用いて現実を問い直す著作として捉えます。社会主義の章でも、理想と現実の関係が課題になります。

マキャヴェリの政治

マキャヴェリは『君主論』で、権力を得て国家を維持する現実の条件を分析しました。政治を道徳的な理想の表明だけで説明せず、対立や不安定な状況に目を向けます。

ヴィルトゥは状況を切り開く力量、フォルトゥナは人が完全には制御できない運命を表します。政治と倫理の関係を問う思想ですが、あらゆる悪事を無条件に認める教えに単純化しません。

ルターとカルヴァン

ルターは贖宥状をめぐる問題から改革を進め、信仰による義認を重視しました。救いを人間の功績や証書の購入によって得るものとは捉えません。

聖書の権威と万人祭司の考えは、信徒自身が信仰を引き受けることに関わります。日々の職業を神からの務めとして考える天職も、信仰と生活を結び付けます。

カルヴァンは『キリスト教綱要』で教えを体系化し、ジュネーヴで改革を進めました。予定説は、救いが神の側の決定に基づくことを強調します。

予定説から努力が無意味になるという結論を直ちに引くのでなく、信仰者の日常の規律や職業生活との関係を考えます。プロテスタントの内部にも、教義や制度に違いがあります。

モンテーニュの自己省察

モンテーニュは『エセー』で自分の経験や読書を手掛かりに、人間の生を探究しました。「ク・セ・ジュ」は、自分の知が確かかどうかを問い直す姿勢を示します。

懐疑は考えることの放棄ではなく、独断を避ける方法です。異なる習慣や意見を持つ人に対して、自己の基準だけで決め付けない寛容へつながります。

パスカルの弱さと思考

パスカルは、数学や自然研究に取り組みながら、人間の有限性と信仰を考えました。『パンセ』は、その思索を伝える断章です。

考える葦という語は、人間が弱い存在でありながら、その弱さを自覚する思考の力をもつことを表します。気晴らしは、死や自己の問題から目をそらす営みとして分析されます。理性の力と限界の両方を見る問いは、次章の認識論へもつながります。

一問一答

問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。

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  1. 1
    古代ギリシア・ローマの文化を学び直し、人間の能力や尊厳を重視したルネサンスの思潮は何か。
    人文主義別解:ヒューマニズム
  2. 2
    『人間の尊厳について』で、人間が自己のあり方を選び形成する可能性を論じた人物は誰か。
    ピコ=デラ=ミランドラ別解:ピコ・デラ・ミランドラ、ピコ・デッラ・ミランドラ、ピコ
  3. 3
    ピコ=デラ=ミランドラが、人間の自己形成の可能性を論じた演説として知られる著作は何か。
    人間の尊厳について別解:人間の尊厳についての演説、人間の尊厳
  4. 4
    『愚神礼讃』で聖職者などの弊害を風刺し、古典や聖書の研究を進めた人文主義者は誰か。
    エラスムス別解:デジデリウス・エラスムス
  5. 5
    エラスムスが、愚かさに語らせる形式で社会や教会を風刺した著作は何か。
    愚神礼讃別解:痴愚神礼讃、愚神礼賛、痴愚神礼賛
  6. 6
    『ユートピア』を著し、私有財産や当時の社会を架空の島の制度と対比した人物は誰か。
    トマス=モア別解:トマス・モア、トーマス・モア、モア
  7. 7
    トマス=モアが、架空の島の社会を通して当時のヨーロッパを批判的に描いた著作は何か。
    ユートピア
  8. 8
    『君主論』で政治の現実を分析し、統治者の力量と運命の関係を論じた人物は誰か。
    マキャヴェリ別解:マキャベリ、マキアヴェリ、ニッコロ・マキャヴェリ
  9. 9
    マキャヴェリが、君主の権力獲得と国家維持を論じた著作は何か。
    君主論
  10. 10
    マキャヴェリが、政治の世界で状況を切り開く能力や力量を表した語は何か。
    ヴィルトゥ別解:ヴィルトゥー、ビルトゥ
  11. 11
    マキャヴェリが、人間の力量だけでは制御できない運命を表した語は何か。
    フォルトゥナ別解:フォルトゥーナ
  12. 12
    九十五か条の論題を示し、信仰による救いと聖書の権威を重視した宗教改革者は誰か。
    ルター別解:マルティン・ルター、マルチン・ルター
  13. 13
    ルターが批判した、罪の罰の免除に関わり、当時販売された証書を何というか。
    贖宥状別解:免罪符、贖罪符
  14. 14
    ルターが、救いの根拠を善行の功績より神への信頼に置いた立場は何か。
    信仰義認別解:信仰による義認
  15. 15
    ルターが、聖職者と一般信徒を救いの資格で隔てず、信仰者は皆祭司であるとした立場は何か。
    万人祭司説別解:万人祭司、万人司祭主義、万人祭司主義
  16. 16
    宗教改革者が、教会の伝統より聖書を信仰の基準として重視した立場は何か。
    聖書中心主義別解:聖書主義
  17. 17
    『キリスト教綱要』を著し、ジュネーヴで改革を進め、救いの予定を説いた人物は誰か。
    カルヴァン別解:カルビン、ジャン・カルヴァン、ジャン・カルバン
  18. 18
    カルヴァンが、人の救いは神によってあらかじめ定められているとした説は何か。
    予定説
  19. 19
    宗教改革の文脈で、日々の職業を神から与えられた務めと捉える語は何か。
    天職別解:召命、職業召命観
  20. 20
    『エセー』を著し、自分の経験を省察しながら懐疑と寛容を示したフランスの人物は誰か。
    モンテーニュ別解:ミシェル・ド・モンテーニュ、モンテニュ
  21. 21
    モンテーニュが、自分自身や人間のあり方を随筆形式で探究した著作は何か。
    エセー別解:随想録、随想集、エッセー
  22. 22
    モンテーニュが、人間の知の限界を示すために用いた「私は何を知るか」を表す定型語は何か。
    ク・セ・ジュ別解:クセジュ
  23. 23
    『パンセ』に思索を残し、人間の弱さと思考の尊厳を考えた数学者・宗教思想家は誰か。
    パスカル別解:ブレーズ・パスカル
  24. 24
    パスカルが、人間の弱さと、弱さを自覚して考える力を合わせて表した定型語は何か。
    考える葦別解:考えるあし
  25. 25
    パスカルが、死や自己の悲惨さから目をそらすための活動を表した語は何か。
    気晴らし別解:慰戯
  26. 26
    パスカルの宗教的・哲学的な思索の断章が、没後にまとめられた著作は何か。
    パンセ別解:瞑想録

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