福祉・文化と宗教・平和の流れと一問一答
福祉・文化と宗教・平和を、概念と生き方の問いから学びます。問題・解説は独立照合前の下書きです。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。
一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。
流れの解説
ケアと依存する存在
人は、子ども時代、病や障害、老いなど、多くの場面で他者の助けを必要とします。ケアの倫理は、自立した個人の権利だけでは見えにくい関係と応答を重視します。
ギリガンは『もうひとつの声』で、道徳判断の研究で関係や配慮の視点が軽視されることを問い直しました。抽象的な規則を適用するだけでなく、具体的な人々の関係を見ることが課題になります。
この視点を、女性は皆ケアを、男性は皆正義を重視するという固定的な性別観にしません。正義とケアの両方から、支援する人とされる人の尊厳を考えます。
福祉と社会参加
ノーマライゼーションは、障害のある人を社会から隔てるのでなく、通常の生活条件を保障する理念です。障害者を多数派と同じ身体に変えるという意味ではありません。
バリアフリーは既存の障壁を取り除くこと、ユニバーサルデザインは初めから多様な人を考えて設計することです。障害の社会モデルは、本人の特徴と社会の仕組みの関係に目を向けます。合理的配慮によって、具体的な状況での平等な参加を支えます。
文化と宗教の接触
自文化中心主義は、自分の文化の基準を他文化にも当然として当てはめる態度です。文化相対主義は、相手の文脈から理解しようとします。理解することと、あらゆる行為を無条件に正当化することは区別します。
サイードは『オリエンタリズム』で、西洋が東洋を表す知と権力の関係を分析しました。表象は単なる中立の紹介ではなく、支配や固定したイメージと結び付くことがあります。
この批判を、西洋の人々すべてが同じ考えだとする別の一面的な像に置き換えません。文化や宗教の継承、接触、変化を学び、多文化共生を対等な関係の課題として考えます。
生命への畏敬と非暴力
シュヴァイツァーは医療に従事し、生命への畏敬を説きました。自分が生きようとすることを踏まえ、他の生命への尊重へ関心を広げます。
生命を守る理想と、現実に生命同士が衝突する状況の間には難しさがあります。その難しさを消すのでなく、自分の行為の責任を考える思想として学びます。
ガンディーは、非暴力とサティヤーグラハに基づいて独立運動を進めました。真理の把持は、不正への抵抗を続ける積極的な姿勢です。
非暴力は、何もせず従うという意味ではありません。相手を破壊する方法を避けながら、行動によって政治や社会の不正を問い直す実践です。
キング牧師は、米国の公民権運動で人種差別に抗しました。非暴力の行動と市民的不服従を通じて、不正な制度の変更を求めました。
権利の保障は、法の文言だけでなく実際の社会参加にも関わります。ガンディーとのつながりを考えながら、それぞれの宗教的背景と社会状況の違いも捉えます。
平和と共生
ガルトゥングは、戦争や直接的な暴力がない状態だけで平和を捉えませんでした。資源や制度の配分が人の生存を妨げる構造的暴力にも注目します。
消極的平和は直接的な暴力の不在、積極的平和は社会的な不正や抑圧の克服も含む概念です。特定の外交政策の呼称とは区別し、平和研究の用語として学びます。
共生は、異なる人がただ同じ場所にいることだけでなく、相互の存在を認め、社会を支えることに関わります。人類全体の福祉と持続可能性を考えるとき、現在と将来、地域と世界の関係が課題になります。
この章の用語は探究の入口です。具体的な対立をどう解くかは、複数の立場や当事者の声を踏まえて考える必要があり、決まった価値判断の暗記で終わりません。
一問一答
問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。
全問題の一覧を見る
用語から説明を選ぶ(4択)
用語を見て、正しい説明を4つから選びます。似た種類の用語の説明と比べて選びます。回答後に正しい用語との対応を確認できます。キーボードでは1〜4で選べます。