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古代インドの思想と仏教の流れと一問一答

古代インドの思想と仏教を、概念と生き方の問いから学びます。問題・解説は独立照合前の下書きです。まず流れの解説を読み、一問一答(26問)と、用語から説明を選ぶ4択で確認します。

解説を読む

一度の正解は「正解済み」、別の日にも正解すると「定着」と表示します。

流れの解説

ヴェーダと自己の探究

古代インドでは、バラモンが祭式を担い、ヴェーダの伝統を伝えました。ウパニシャッドでは、祭式の外面的な遂行だけでなく、宇宙の根源と自己をめぐる思索が深められました。

ブラフマンとアートマンの一致を探究する梵我一如は、輪廻からの解脱という問題と関わります。業は行為の結果が生に影響する考えです。文献や学派による違いがあるため、インド思想を一つの教義だけにまとめません。

ジャイナ教とブッダ

ヴァルダマーナはジャイナ教の大成者とされ、厳しい不殺生と修行を重視しました。アヒンサーは、人間以外の生命を含め、傷つける行為を避ける理念です。

ブッダは苦行だけを救いの道とせず、快楽への執着と極端な苦行を離れる中道を説きました。古代インドの輪廻と解脱の問いを背景にしながら、苦が生じる仕組みとその滅へ目を向けました。

四諦は苦・原因・滅・道という探究の枠組みです。八正道は理解や思いだけでなく、言葉・行為・生活・心の実践を含みます。悟りを単なる用語の知識と同一視しません。

無常・無我・縁起

諸行無常は、条件によって成り立つものが変化することを表します。諸法無我は、ものに独立して固定した自己を認めないという教えです。縁起は、それぞれが条件に依存して生じる関係へ目を向けます。

苦は、生老病死や満たされない望みなどに関わります。渇愛や執着を問い直し、煩悩の鎮まる涅槃を目指します。無我を人間の価値の否定としたり、涅槃を身体の死そのものとしたりする説明は避けます。

大乗と慈悲

仏教は地域や時代によって多様に展開しました。上座部の伝統と大乗の伝統を、どちらが優れているかという尺度で比べません。大乗では、自分の悟りと他者の救済を共に志す菩薩が重視されます。

慈悲は、他者の幸福を願い、苦を取り除こうとする心です。六波羅蜜は、布施や智慧などの実践を示します。上座部に慈悲がないという誤った対比にはしません。

竜樹と空

竜樹は『中論』で、ものに独立して固定的な自性を認める見方を吟味しました。縁起に依存して成り立つことと、空であることを関係付けて考えます。

空は、何も存在しないという単純な虚無ではありません。固定した捉え方への執着を離れるための探究です。この理解は、仏教の受容を扱う日本思想の章へもつながります。

一問一答

問題一覧を開き、答えの帯を押すと答えが出ます。

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  1. 1
    古代インドで祭式を担った司祭階級を何というか。
    バラモン別解:ブラーフマナ、ブラフマン階級
  2. 2
    古代インドの宗教で、祭式や讃歌などを伝える聖典群は何か。
    ヴェーダ別解:ベーダ
  3. 3
    ヴェーダの伝統を背景に、宇宙の根源と自己について思索した文献群は何か。
    ウパニシャッド別解:奥義書
  4. 4
    ウパニシャッドで、宇宙全体を貫く究極的な原理を何というか。
    ブラフマン別解:梵
  5. 5
    ウパニシャッドで、個人の内にある本来的な自己を何というか。
    アートマン別解:我、アトマン
  6. 6
    ウパニシャッドで、宇宙の根源と個人の本来的な自己が一つであるとする考えは何か。
    梵我一如
  7. 7
    生前の行為に応じて、死後も生まれ変わりを繰り返すことを何というか。
    輪廻別解:輪廻転生、サンサーラ
  8. 8
    インド思想で、行為とその結果が将来の生に影響することを表す語は何か。
    業別解:カルマ
  9. 9
    輪廻の束縛から脱することを表す語は何か。
    解脱別解:モークシャ
  10. 10
    不殺生を徹底し、苦行を重視するジャイナ教の大成者とされる人物は誰か。
    ヴァルダマーナ別解:マハーヴィーラ、マハービーラ
  11. 11
    インドの宗教思想で、生き物を傷つけたり殺したりしないことを表す語は何か。
    アヒンサー別解:不殺生、アヒムサー
  12. 12
    シャカ族の出身で、悟りを開き、苦の滅と八つの実践の道を説いた仏教の開祖は誰か。
    ブッダ別解:仏陀、釈迦、ゴータマ=シッダッタ、ゴータマ・シッダッタ、ガウタマ・シッダールタ
  13. 13
    仏教で、快楽への執着と極端な苦行のどちらにも偏らない道を何というか。
    中道
  14. 14
    仏教で、苦・苦の原因・苦の滅・滅へ至る道という四つの真理を何というか。
    四諦別解:四聖諦
  15. 15
    仏教で、生・老・病・死に加え、別離や憎む相手との出会いなどを含む苦をまとめて何というか。
    四苦八苦別解:八苦
  16. 16
    仏教で、苦を生み出す根本的な渇きや執着を何というか。
    渇愛別解:愛、タンハー
  17. 17
    正しい見解・思い・言葉・行いなど八つの実践からなる、仏教の道は何か。
    八正道
  18. 18
    仏教で、あらゆるものが条件や原因に依存して生じるという考えは何か。
    縁起
  19. 19
    仏教で、すべての形成されたものは変化し続けるという教えは何か。
    諸行無常別解:無常
  20. 20
    仏教で、あらゆるものに固定した独立の自己は認められないという教えは何か。
    諸法無我別解:無我
  21. 21
    仏教で、煩悩の火が消え、苦と執着から解放された境地は何か。
    涅槃別解:ニルヴァーナ、ニルバーナ
  22. 22
    仏教で、他者の幸福を願い、苦しみを取り除こうとする心を何というか。
    慈悲
  23. 23
    仏教で、自らの悟りとともに他者の救済を志し、修行する者を何というか。
    菩薩別解:ボーディサットヴァ
  24. 24
    大乗仏教で、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧という六つの実践を何というか。
    六波羅蜜別解:六波羅蜜多
  25. 25
    『中論』を著し、縁起するものに固定的な自性がないことを論じた大乗仏教の思想家は誰か。
    竜樹別解:龍樹、ナーガールジュナ
  26. 26
    竜樹が、事物に独立した固定的な本性がないことを示した概念は何か。
    空別解:空性

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